アラン・チューリングはケンブリッジ大学でルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの講義に
出席していました。具体的には、1939年にチューリングがケンブリッジに戻った際、
ウィトゲンシュタインの「数学の基礎」に関する講義に参加し、議論を交わしています。

この講義において、ウィトゲンシュタインは「数学は絶対的真実を発見するのではなく、
発明している」という立場を取ったのに対し、チューリングは形式主義を擁護する立場を
取るなど、二人の間には哲学的な意見の相違もあったようです。

この時期のウィトゲンシュタインの講義の内容は、書籍『ウィトゲンシュタインの講義
数学の基礎篇 ケンブリッジ1939年』に記録されています。この書籍を読むと、
チューリングとウィトゲンシュタインの丁々発止のやり取りを垣間見ることができます。