私にとって本は出遭ふものであって、計画的に読むものではない。
だから、出遭ひ方は、大切だ。まづ手っ取り早く日本語に訳された本を読んでみるというのは、よい出遭ひ方にならない場合が多い。
実際、私は、ニーチェの作品とは、日本語訳を介して不幸な出遭ひ方をした。
私には、ニーチェの作品の日本語訳を読んでも、何を言ひたいのかさっぱり理解できなかった。