「意欲」/"willingness"を意図的に退縮させようとしたり、逆に、「意欲」/"willingness"を意図的に膨張させようとしたりする仕掛けに誘導されることが、なぜ自身が「よく生きる」ためには、好ましくないのかと云へば、それは、そうすることが、さもなければみづからが経験するはずの状況の変化に十全に(つまり、「うましく」)応じるように「意欲」/"willingness"が自ずと調整される代わりに、他者によって企図された自身には不明な「ご都合」、すなはち、"counterfeit"、「偽の模造品としての状況」にみづからの「意欲」/"willingness"の働き方を合はせることになるからである。

自身がそれを望むことなく、そのように「意欲」/"willingness"の働きが他者の企図に合ふように誘導されることを、一般的な言ひ回しでは、「はめられる」と表現する。