>>319
(1) 「前提が根拠ゼロの感情論」という主張この批判は、プールの例えが「感情的で根拠がない」と断定していますが、具体的な論理的欠陥を指摘していません。
プールの例えは、反出生主義の思考構造(「苦がある→存在を否定する」)と一般的な倫理(「苦がある→改善する」)を対比するメタファーであり、以下の点で論理的根拠を持っています
構造的対比の明確さ:プール(=人生や存在)が汚れている(=苦痛がある)という前提は、反出生主義者が自ら主張する「存在=苦」という命題を反映したもの。
例えは反出生主義の前提をそのまま採用し、その結論(存在の否定)の飛躍を批判している。
倫理的選択肢の可視化:プールを「きれいにする」(改善)か「水を抜く」(存在の否定)かの選択肢は、倫理的アプローチの違いを視覚化する有効な道具。感情論ではなく、論理的選択肢の対比として機能している。

批判の問題点:この反論は、例えの意図(反出生主義の論理飛躍を暴くこと)を無視し、「感情論」というレッテル貼りで議論を回避している。これは論点ずらしに該当する。「根拠ゼロ」と主張するが、具体的にどの前提が根拠を欠くのか示していない。反出生主義の「存在=苦」を前提とした例えである以上、反出生主義者自身がその前提を否定するのは自己矛盾。