>>654
苦痛の回避が目的であれば、反出生主義は自己解体に向かいますよ

あなたの反論では「既存在の中にある苦痛は悪い→だから取り除く」と言いますが、これはすでに反出生主義の射程を逸脱しています。

なぜなら、反出生主義の中核命題は「存在=害」であり、その回避方法として“新たな存在の否定”を掲げている。つまり、存在という状態そのものが倫理的に悪だとされている。

にもかかわらず、「存在の中の苦痛を軽減すればよい」と言い出すのは、存在の価値を回復可能と認めることになる。それは、反出生主義の根拠自体(存在=悪)の否定です。

ゆえに「存在は悪いから新たな存在を否定する」と主張しながら「既にある存在の苦痛は取り除けば良い」とするのは、
存在が完全に悪であるという前提を放棄していることになります。

それは苦痛削減主義であって反出生主義ではありませんね。
語れば語ろうとするほど、苦痛削減主義に還元されていきますね