>>674
656に対する誤読と反論

1. 656の主張は「存在=害」命題の自己矛盾性の指摘です。
→ 反出生主義は「存在には回復不可能な悪がある(=だから産むな)」という絶対的価値判断を採用している。

2. しかし実践において、既に存在している者に対して苦痛を減らそうとする行為は、
「存在に含まれる悪(苦痛)は軽減可能=存在は部分的に回復可能」という認識を含んでしまう。

3. この認識は、反出生主義の核心命題(存在は回復不能な悪)と倫理的評価レベルで非整合である。
→ したがって、これは単に個人とシステムの違いという“射程のズレ”ではなく、理論の価値評価体系そのものの揺らぎである。

4. 「システムの害が主対象」と言いつつ、「個人の苦痛軽減」は矛盾しないという主張は、
価値評価の絶対性(存在は本質的に悪)を都合よく部分肯定してしまっているため、
→ 結果的に 反出生主義の絶対評価構造を内部から希釈し、苦痛削減主義に還元してしまう。

【要約】
「存在=絶対悪」であるならば、その部分修正(苦痛軽減)を評価することは理論上できない。
それを評価する時点で、すでに「存在の改善可能性=存在の相対肯定」を認めたことになる。
よって、この主張は反出生主義の理論的純粋性を内部から破壊しており、自己解体的性格を抱えている。