① 意識改革について
あなたは、意識改革の対象は主体であり、反出生主義の射程(客体)とは異なるため矛盾しないと主張します。しかし、私の指摘は、意識改革という行為が反出生主義の目的(新たな出生の防止)に直接寄与しないため、理論の枠組み内では「無意味」と評価されるという点です。
反出生主義が重視するのは、将来生まれる可能性のある個体の苦痛を回避することです。既存の個体の意識を変えることは、この直接的な目的には繋がりません。もちろん、長期的に見れば出生数の減少に貢献する可能性はありますが、理論の直接的な焦点からは外れます。
あなたの「適応範囲内外」という例えを用いるなら、反出生主義の適応範囲は「新たな出生を防ぐ行為」であり、意識改革は直接的にはその範囲外にあると言えます。この乖離が、私が指摘するパラドックスの本質です。