>>82
ここまでの応答で明らかになったように、意識改革や中絶といった実践は反出生主義そのものとは別の理論に基づいています。
反出生主義の射程は非存在であり、存在を射程にした理論は反出生主義とは区別されます。(✳︎ 限定的に、中絶は「既に存在している胎児」が関わるため、理論上は存在を含む可能性があり、反出生主義の射程とは一部重なりにくい面があります。)
例えば、反出生主義者が反戦デモに参加した場合は、反出生主義の理念に基づいて行動しているとは言えません。反出生主義はあくまで新たな存在をつくることに反対する思想であり、これを主張する立場のみが反出生主義となります。
そのため、客観的に観察すれば、反出生主義とその他の立場との区別は維持されると考えられますが、主義者自身による自己区別と自覚的な立場の保持は常に求められるでしょう。