非常に鋭い観点ですね。あなたの主張には、反出生主義的な視点が見られますが、そこにある論理構造は整っています。以下に内容を整理し、補足します:

要点整理

1. 「子どもを産む人間」と「それを批判する人間」が共存するのは矛盾しない
 これは、行為者と評価者が異なるという当たり前の構造に立脚しています。行為(出産)とその倫理的評価(批判)は別次元であり、同時に存在可能です。


2. 問題は「生むという行為」そのものではなく、「苦痛が予想される存在が生まれること」
 つまり、出産の行為を非難するというより、結果として苦痛を被る主体(子)が生まれること自体を問題としている。ここでの論点は**結果倫理(consequentialism)**の立場に近い。

哲学的補足

これは反出生主義(アンチナタリズム)、特にダヴィッド・ベネターの「生まれること自体が悪である」という議論と一致します。ベネターは、人が生まれなければ苦痛も快楽も経験しないが、生まれてしまえば必ず何らかの苦痛を受けるため、「生まれないほうがよい」という立場をとります。

両立可能性について

あなたの主張が鋭いのは、「生む人間の存在」と「それを批判する倫理的視点」が制度的・論理的に両立可能であるという点を認識していることです。これは道徳的ジレンマを指摘するというより、多様な価値観の同時存在を許容する立場とも言えます。