Gemini

結論
福沢諭吉(および当時の日本の知識層)の認識において、「日本=野蛮国」という前提があったわけではありません。
正確には、福沢は当時の世界を**「文明」「半開(野蛮)」「未開」という3段階の発展段階モデル(文明段階論)で捉えており、「日本はすでに『半開(野蛮)』を脱して『文明』へと進みつつある段階にあり、これに対して朝鮮は『半開(野蛮)』にとどまるどころか、残酷な暴政によって人道を踏みにじる『妖魔悪鬼の国』と化している」**という前提・対比構造のもとで発言しています。
したがって、「日本自身を野蛮国とみなした上での言葉」ではなく、「文明化へと歩みを進める日本」の視点から「近代的法治や人道を著しく欠いた朝鮮王朝の政治体制」を批難した言葉です。
根拠・事実
* 福沢諭吉の「文明段階論」(『文明論之概略』1875年など)
福沢は著作の中で、世界の国々を以下の3つに分類していました。
* 文明国: 欧米列強(科学技術、自由、人権、法治が発達した国)
* 半開国(野蛮国): 日本、清国、朝鮮など(歴史や文化はあるが、近代的法制や科学技術が未発達な国)
* 未開国: アフリカやオセアニアの一部の部族社会など
* 「日本=文明化の途上」「朝鮮=文明拒絶」という認識のずれ
明治維新以降、日本は拷問の廃止、憲法や近代法典の整備、学校制度の導入などを通じて「半開」から「文明国」へと昇格しようと取り組んでいました。
一方、1884年の甲申政変(福沢が支援した朝鮮の開化派によるクーデター)が失敗した際、朝鮮の事大党政府は開化派の青年志士の三親等・妻子まで連座制で捕らえ、公開での見せしめ的な残酷刑(凌遅刑)を行いました。