>>666
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しかし、そこでさらに問題になるのが一貫性です。

たとえば、
「国家代表者に対する強制によって条約は無効」
という原理を採るなら、同時代の英国・米国・フランス・ロシアなどによる類似事例にも適用しなければなりません。

「相手が植民地化された民族だったから、日本の場合だけ特に厳格な基準を適用する」
となると、これは法理論というより戦後の反植民地主義的価値判断に近づきます。

逆に、
「当時の国際法では列強による強制的な領土取得が一般的に違法とはされていなかった」
という基準を採るなら、日本にも同じ基準を適用する必要があります。

この意味で、トランスバールは韓国側にとって両刃の剣です。
トランスバールが「文明国であっても英国に強制併合された」という事実は、韓国の国家性を否定する議論を弱めます。しかし同時に、

> 「文明国であったこと」

「強制的領土取得は当時から当然に無効だった」

という推論も成立しないことを示してしまいます。